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タイでブーム真っ只中のプロクシ(PROXIE)が大切にしたい「心地よさ」とは、笑いが絶えない特技披露も!

更新日:2024年6月11日

左から(上)ゴーン、オンリー、キム、チョークン、(下)ビックター、ガン
耳馴染みの良い楽曲と華やかなルックスで、2022年からタイにおける音楽チャート上位の常連となったプロクシ(PROXIE)。3,000人規模のオーディション『The Brothers』を勝ち抜いた6名によるボーイズグループで、2022年に結成、翌年デビュー。ヒットした2ndシングル「คนไม่คุย (Silent Mode)」は、タイのヒット曲を集めたSpotifyのプレイリスト『T-Pop Now』には、リリースした2022年8月から今までリストインし続けている。

身体の大きさを活かしたダイナミックにパフォーマンスする彼らだが、ステージを降りるとお調子者な一面も。4月5日(金)にZepp Shinjukuで開催された『T-POP Showcase Tokyo 2024』の前に行った、映像でないことがもどかしいくらい、バラエティ的な個性を発揮してくれたインタビューをお届けする。

「Silent Mode」ヒットの理由は、感情移入のしやすさ


━━まずはグループ名の由来を教えてください。

ガン(Gun):コンピューターの機能で、ユーザーの代わりにインターネットに接続する「プロキシ」からです。名前の通り、テクノロジーがコンセプトのグループで、ファンダムネームは「ユーザー」なんです。


━━プロフィールを拝見していると、それぞれ担当カラーがあるようです。日本ではペンライトを推しの色にしたり、曲ごとに色を統一したりしますが、タイはいかがですか?

ガン:タイでも同じですね。

キム(Kim):オフィシャルで販売しているペンライトにはメンバーカラーが全色入っています。一本で他の色に変えられるようになっているので、みんなそれを使ってくれています。

チョークン(Chokun):僕とガンが(それぞれ「ชอบไหม ไหนลองบอก (Just Talk)」と「คนในใจ (My Only One)」で)ソロデビューしたこともあって(2024年4月にゴーンも「Someone Someday」でソロデビュー)、この前のコンサートではひとりずつのソロステージがあったんです。その時にメンバーに合わせた色に変えて応援してくれました。



━━素敵な光景ですね。2ndシングル「Silent Mode」は大ヒットして、2022〜3年のチャート上位の常連でした。私もこの曲からプロクシを知りました。

ゴーン(Gorn):ありがとうございます。1stシングルも力を入れて作りましたし、「Silent Mode」をリリースした時は、こんなに売れるとは思ってはいなかったのでびっくりしました。

ガン:コンセプトや意味がいろんな人の感情に入り込みやすい曲なので、タイミングもよくヒットしたんだと思います。 あと他の芸能人の方やインフルエンサーの方が、TikTokでダンス動画を投稿してくださったので、そこからまた広がって曲を知っていただけました。(一同踊りながら)ハートの付けの部分が踊りやすいので、動画も撮りやすかったと思います。


━━ダンス動画もたくさん流れてきたのを覚えています。

ガン:(プロクシのTikTokには)ネタ動画もあるから全部見てください!


個性を聞き出すつもりが一発芸大会に…



━━ペプシプレゼンツの「ใจเปิดใจ (LOVE MODE)」も注目されてました。曲の中で好きな人に向けて「心を開いて一緒に話そう」といった歌詞がありますが、みなさんが心を開いてほしいとき、どんなことをされますか?

ビックター(Victor):朝にコーヒーを一緒に飲んで仲を深めていきます。

オンリー(Onglee):プロクシの曲を聴いて心を開いてほしい。特に「Crazy Love (รักบ้าบอ)」かな。「เหงาอย่างนี้สินะ (Lonely Boy)」もいいですね。

ゴーン:プロクシ以外のコンサートに一緒に行って楽しみます。

チョークン:ゲームを一緒にすること。ピストルとかで戦うアクションゲームが好きです。

キム:ケータイを置いて、みんなで顔を突き合わせて話し合います。

ガン:アイコンタクト。目と目を合わせて話し合うことが一番大事。

一同:うい〜〜!!!!!

ガン:(照)



━━(笑)。この曲では4EVEとコラボしています。どんなグループでしたか?

ゴーン:4EVEはすごい明るくて元気なイメージがあったのですが、それだけではなく1人ずつの個性がはっきりしているんです。1人ずつのポジションもあるから集まると大きく見えて、尊敬できるグループです。


━━皆さんも個性の塊だと思っています。ご自身が思う得意なことは?

ガン:真面目に答えるかふざけるか…これです。

━━え?

ガン:耳の上の方の骨を動かせます。水泳の時は閉められるんです。

━━すごい! 耳をパタパタできるのですね!

キム:(舌の形を変えて三つの山を作り)タイのお花みたいな伝統的なお菓子、カノムジョークドークを型どれます。

━━これまたすごい特技! 一発芸大会みたいになってしまった…。

チョークン:僕もできますよ。(舌を動かし)嘘です(笑)。鼻の穴がキティーちゃんの耳みたいってファンの人によく言われます(鼻の穴を見せてくる)。

━━鼻が高いから綺麗な三角になるってことですね? 大丈夫かな…。

ゴーン:鶏の鳴き声が得意です。カー!

一同:Foo 〜!


左からゴーン、オンリー、キム、ビックター、ガン、チョーグン

━━黄色い鶏のおもちゃの叫び声に似てます(笑)!

オンリー:ミッキーマウスの声真似ができます。(手を腰に添え、胸を張って)「僕はミッキーマウスだよ、ハハッ!」

ガン、キム、チョーグン、ゴン:ハハハハ(爆笑)

ビックター:……(熟考中)。

━━似てる! 似てるけど文字では伝わらないんですよね〜。最後は…。

ビックター:犬のモノマネをします。(中型犬くらいの鳴き声で)ワンワン!

一同:拍手


 ━━皆さんクオリティが素晴らしいですね。

ゴーン:これがプロクシです!


「T-Popらしさ」を大切にしたい


左から(上)ゴーン、オンリー、キム、チョークン、(下)ビックター、ガン

━━真面目な話に戻って、今回来日が決まった時のお気持ちをお聞かせいただけますか?

ガン:最初はこんな機会が訪れると思わなかったので驚きました。海外でまだパフォーマンスしたことがなく、日本が初めてなので、この機会をくれた『T-POP Showcase』の皆さんに感謝したいです。あと、日本のファンの方に日本のユーザー(ファン)が増えてほしい。そのためにも日本語を勉強したいです。


━━では、今回の来日で覚えた日本語はありますか?

ガン:「海賊王におれはなる!」漫画で日本語を覚えてます。みんな『ONE PIECE』が大好きです。

一同:(左腕をあげる)

ガン:あと日本語の曲もちょっと歌えます。「目を閉じて何も見えず〜 哀しくて目を開ければ〜」(谷村新司「昴」)

一同:拍手

キム:僕は「腹減った〜」ですね。「満腹、愛してる、美味しい、うまい、いらっしゃいませ、焼き肉」も。

チョークン:前にGoogle翻訳で調べて…「コーラ一杯ください!」

ゴーン:「みなさ〜ん、お願いします。」

オンリー:「私は20歳です。」

ビックター:(気持ちを入れて)「ばあか!」これも漫画から学びました。


━━日本の漫画やアニメを知ってくれていて嬉しいです! ユーザーの皆さんも喜ばれると思います。最後に、今後の目標などを教えてください。

ゴーン:タイは「微笑みの国」とも呼ばれるくらい笑顔が溢れています。ゆったりとして楽観的、「サバーイ」な雰囲気がT-Popにもあります。この魅力を海外の方にたくさん広めていきたいと思っていて、『T-POP Showcase』も1つのチャンスになりました。今後リリースする曲でもT-Popらしさを大切にしていきたいです。

ガン:僕たちは先にソロシングルをリリースしていますが、残りのメンバーもそれぞれ違うジャンルでのソロプロジェクトが控えています。プロクシとしてもリリースしていく予定なので、楽しみにしていてください!



取材ではその場にいた全員を笑わせにきていたプロクシ。それぞれの特技は実際に見て、聞いてもらいたいので、サイン会などでのネタとして使ってほしい。バラエティ慣れした彼らだが、ひとたびステージに上がるとまるで別人のよう。暗転した会場に機械音が流れると、呼応するようにユーザーの歓声が響き渡り、「Crush」と「Crazy Love」のメドレーからスタート。オンリーが言っていたように、「Crazy Love」をこのキレキレのダンスと共に聴かせられたら、誰でもノックダウンされるだろう。



一番ギャップを感じたのはビックターだ。最年少ということもありインタビュー時はメンバーの回答に頷き、自身は話すたびにいじられ(愛され)ていたが、ステージに上がると自信に満ちたパフォーマンスで観客を魅了。キム、オンリー、ビックターはこれからソロ曲がリリースされるそうなので、そこでもどんなキャラクターを見せてくれるのか、そしてソロを経てパワーアップしたプロクシとしての新曲を楽しみにしたい。


通訳:伊豆田莉奈

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